DEARS十二星座_狮子座（中日双语）

(译文：赤月）

狮子座物语　　朗读：谷山纪章

春天，狮子座勇猛地咆哮着，蹬上了东边的天空，然后昂首挺胸地站在南边的天空，而在西边天空落下时低着头无精打采的稍显有些可怜。它是一个在不同时间里表现出各种不同的表情的星座。现在我想讲讲有关这个狮子座的故事。

狮子座的头部，其形状就好像把问号倒过来一样，因为很像西方割草用的镰刀，所以这个部分被称为“狮子座的大镰刀”。在这个“狮子的大镰刀”的问号的最下面，在部分天空里格外灿烂的那颗白色一等星就叫雷库鲁斯（中国叫轩辕十四）。雷库鲁斯这个名字的意思是“小王”，起名字的人就是提倡地动说的哥白尼。另外，因为狮子座的问号部分很像日本排水用的金属物，所以有的地区叫它“疑问星”。

狮子座的形状就像一只勇猛的百兽之王一样，但在希腊神话中传说是一只被海格力斯打倒的巨狮。陷于赫拉的阴谋，海格力斯杀死了自己妻儿，为了赎罪，遵从欧律斯透斯的命令去消灭吃人的狮子。有关的经过在巨蟹座物语中已经讲过了，我想大家已经知道了。那么继续这个故事，在尼米亚山谷中住着一只拥有不死之身魔力的吃人狮子，人们都惧怕它。海格力斯踏进尼米亚山谷深处，用棍棒和弓箭去挑战吃人的狮子。他躲在树丛里锁定目标向狮子射出了利箭，但是狮子的皮肤像岩石一样坚硬，箭无法穿透。

狮子发现了海格力斯,发出嚎叫以示威胁。但是海格力斯并不畏惧，从草丛中跳出来，向狮子走去，用棍棒狠狠地殴打狮子。可是棍子落下的一瞬间，只听“嘎巴”一声非常坚硬的棍棒从根部折断了。这样英勇的海格力斯也显得弱小了。但就在这时，狮子一瞬间畏怯了起来。海格力斯抓住这个机会抱住狮子，抓住他的喉咙，使劲勒住它粗大的头部。狮子不肯认输到处乱跑，海格力斯抱住狮子的头也不放手，用力地勒着。就这样，海格力斯与狮子的战斗持继了三天三夜，然后在第三天的晚上，狮子终于筋疲力尽，叭地一下倒在了地上。海格力斯终于打败了巨狮，然后剥下了它的皮，听说他以后也一直披着这张狮子皮。

于是，那只经过很长时间战斗后倒下的巨狮，它的战斗力被众神认可，升上天空成为了狮子座。在西方天空落下的狮子座多少有些可怜，也许就是从海格力斯那里逃走的样子落下的吧。

以上，就是狮子座的故事。

(原文）

獅子座の物語　　朗読：谷山紀章

　春、しし座は東の空から勇ましい咆哮を上げながら、空へと駆け登っていきます。それから、南の空で大きく胸を張り、西の空へ降りていく時はちょっと情けなく俯いて沈んでいくのです。時間によっていろんな顔を見せる星座。そんなしし座についてこれから語っていきたいと思います。

　しし座の頭の部分ははてなマークを逆さまにしたような形をしていて、それが西洋で使う草刈鎌に似ていることから、この部分は獅子の大鎌と呼ばれています。その獅子の大鎌のはてなマークの一番下、天の部分で一際輝く星はレグルスという白色の一等星、このレグルスという名前は「小さい王」という意味で、名付け親は地動説を唱えたあのコペルニクスなのです。また日本ではしし座のはてなマークの部分が雨どいを掛ける金具に似ていることから「といかけ星」と呼んだ地域もあります。

　しし座は百獣の王ライオンの雄々しい姿がしていますが、ギリシア神話ではヘラクレスに倒される化け獅子として伝わっています。女神ヘラの陰で、妻子を殺してしまったヘラクレスは罪の償いとして、エウリュステウス王から人食い獅子の退治を命じられました。この辺りの経緯はかに座の物語で説明しているので、皆さんはもうご存知かと思います。では、話を続けます。その頃ネメアの谷では不死身の魔力を秘めた人食い獅子が住み着き、人々から恐れられていました。ヘラクレスはネメアの谷深く足を踏み入れ、棍棒と弓矢で人食い獅子に挑みます。ヘラクレスは藪の影から狙いを定めて獅子に向けて矢を放ちました。

けれど獅子の皮膚は岩のように硬く、跳ね返されてしまいます。獅子はヘラクレスの姿に気付くと、恐ろしい唸り声を上げて威嚇してきました。しかしヘラクレスは減るもことなく藪から飛び出し、獅子に近づくと、棍棒で獅子を思い切り殴りつけました。しかし獅子を殴りつけた瞬間、物凄く堅い棍棒が根元からポッキリと折れてしまったのです。それにはさすがヘラクレスも弱ってしまいました。しかしこの時、獅子も一瞬怯んでいたのです。ヘラクレスは透かさず組みついて、獅子の喉元に手をかけ、太い首を力いっぱい絞めあげました。獅子は負けじとは暴れ回れますが、ヘラクレスは獅子の首から腕を離さず、ギリギリと絞め続けます。

こうして、獅子とヘラクレスの戦いは三日三晩続いたと言います。そして三日目の夜、獅子はついに力尽き、その場にぱったりと倒れてしまったのです。こうしてやっと化け獅子を倒すことができたヘラクレスはこの獅子の皮を剥ぎ、それからずっとこの獅子の皮を肩にかけて過ごしたそうです。

　そして、長い長い死闘の果てに倒された化け獅子はその戦いを認められ、しし座として空に上げてもらいました。西の空に沈むしし座が少し情けないのはヘラクレスから逃げるように沈んでいくからなのかもしれませんね。

　以上、しし座の物語でした。